リーバイス501が好き③米国最終モデル501を買おう
リーバイス501‐’93(米国生産最終モデル)を買おう
現在所有している501の3本とも2000年米国生産のものということは、かれこれ20年近くリーバイスのジーンズを買っていないということ。
その間に購入したジーンズは、某国産メーカー2社のものを計3本、海外の流行りブランドのものを1本、OXENを2本。
新しい501を購入しようと、リーバイスの公式ストアのホームページを開いてみると、あらら…なんだか良くわからない。
一体何種類あるんだ?という501のカオス状態で、どれが普通の501なのかさっぱりかわからない。
とりあえず、そっとHPから離れたオヤジである。実店舗に行くのも、なかなか憚られる新型コロナウィルス下のご時世。どうしましょう。
現所有の3本の501は、2000年米国生産のリーバイスジャパン販売のもので、501レギュラーの1993年モデル。
かつての501®には、アメリカ501®とヨーロッパ501®の2つのスタイルが存在しており、それぞれがその国で最良の定番として愛されていました。1993年はこの2つのスタイルを融合させ、世界統一規格の501®が生まれた年です。…その後2004年モデルが登場するまで10年間世界中のマーケットで販売されていました。現代の501®に比べ、腰回りや腿回りにゆとりを持たせ、足元まですとんと落ちるストレートフィット。
だったら、フリマサイトやオークションで501‐’93の古着を買ったら良くネ?。
サイズもW30か31のL32であれば試着も裾上げも不要。
探すのは、501-’93のリーバイスジャパン販売の米国製で1998年から2002年のもの。
長いので略すと、「501-’93JPライン米国製98~02」。略しても長いか。
80年代~90年代の501は、いわゆる「ヴィンテージ501」ではないからか「501レギュラー」と一括りにされて、随分と雑に扱われている(気がする)。
でも、少なくとも1993年以降2003年までの世界統一規格の「501-’93」は、その前の80年代501とは別物だと思う。
1993年までは、米国リーバイス、リーバイスヨーロッパで各々勝手な仕様で生産していたらしいけれど、501-’93は、ネットで膨大な量の501を見ている限り、米国、メキシコ、ヨーロッパ各地のどの工場で生産されても、シルエットと細部の仕様については、かなり品質管理されている(ように感じる)。
違うのは、染料なのか生地の違いなのか、年代と地域によって色落ちに差があること。
よく聞くのは、米国製は色落ちのスピードが速く、全体的にまだらのように色落ちして水色になり、ヨーロッパ系の工場製は昔ながらの「たて落ち」するものが多いこと。
ヴィンテージ501を愛するファンは総じて、濃い青と白のコントラストが際立つ「たて落ち」(生地に縦に筋が入るような色落ち)、「ヒゲ」(股の部分につく猫の髭のような穿き皺)、「ハチノス」(膝裏につく蜂の巣状の穿き皺)を好むけれど、80年代から90年代の501にはこれらが出来にくい。そこがこの年代のいわゆる501レギュラーは、評価が低くて一括りにされている理由なのかもしれない。
ちなみに、リーバイスジャパンが販売していた「501-’93」は、2001年まではたぶん全て米国製なんだけど(2002年からほぼフィリピン産となる。)そのうちの1998年頃から2001年までのものは色落ちスピードが違う。個人的には、この色落ちが遅い501はリーバイスジャパン販売のものだけかなという気がする。
20年近くたってもこれだけ色が残っている。(かなりの回数洗濯しています。)
個人的に「ヒゲ」も「ハチノス」もはっきりしたのはあまり好きではないので、このぐらいがいい感じです。
1997年、リーバイスは、収益の悪化から米国内の自社工場11か所を閉鎖。
翌98年、テキサス州の4つ、テネシー州の2つ、ジョージア州、ノースカロライナ州、バージニア州、アーカンソー州、オンタリオ州のそれぞれ1つの工場を閉鎖。
2002年にバレンシア工場、2003年には米国内で最後まで残ったテキサス州のサンアントニオの縫製工場と仕上げセンターを閉鎖することに。
まさにそんな時代に米国で生産された501を探します。
涙でパソコンの画面が滲みます。
続く。