写真でみるリーバイス501レギュラー(3)1984年米国製ウォッチポケット裏シングル(刻印653=旧16工場 Baldwyn社 )
【80(ハチマル)モデル】
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)
80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)
1984年3月米国製のリーバイス501レギュラーです。(年代特定については内タグの写真参照)
1980年代初頭から、501の生地はシャトル織機によるセルビッジ付デニムからエアージェット織機による幅広セルビッジ無しデニムへ、糸はリングスパン糸からオープンエンド糸へ、さらに合成インディゴ染料の成分も次々に変更されたと言われています。
その結果、80年代~90年代の501レギュラーモデルは、縦落ちせずにまだらに色が落ちて最終的に全体に色抜けしてしまう”ダサい501”という評価がくだされてしまいました。(いわゆる”ビンテージ501”を最上と崇める一部の”マニア”の人たちによって。)←ワタクシの性格の悪さがバレますね。
そんな一部”マニア”の言に影響を受けたステレオタイプの方々が嬉々としてお求めになられる最新の”縦落ちセルビッジデニム”が巷に溢れる時代が20年近くも続く現在、そうではない80年代~90年代の501の方が貴重な存在になってきた気もしますが、どうでしょう?そうでもないですか?
で、今回の501は、1984年3月の米国653工場=旧16工場(ミシシッピ州ボールドウィンのLucky Star社)製のW31-L36。
(80年代~90年代のリーバイスの米国工場番号コードとは?-3-「575」「653」が判明)
(80年代~90年代のリーバイス社(Levi Strauss & Co.)の工場番号一覧)
ティアオフなしの紙パッチには、小さな文字の”CARE ~の一文。
裾上げしているのか、36インチのレングスの割には短い。
インシームはシングルステッチで縫製。
アウトシームは、脇割をしっかり開いてなかったようで、片折のままアタリがついています。
(”マニア”はこの脇割をしっかり開くことに命をかけるようですが、ワタクシは片折のあたりにも萌えます。←変態)
後ポケットは高くもなく低くもなく中間位置で小さ目?
閂糸はオレンジでアーキュエイトステッチは、左右不均等。
トップボタン横は、紺色の平行ステッチ。
リベット裏はアルミ製。
いかにもの80年代501のこの色加減。
う~ん、いいですね~。(長島茂雄風に)
1984年といえば、ロサンゼルスオリンピック、ロス疑惑、グリコ・森永事件、カールルイス、エディ・ローソン、ニキ・ラウダ、エリマキトカゲ…
※よくよく見ると、ウオッチポケット(コインポケット)裏はシングルステッチですなぁ。 さすが、653=旧16工場。
☞Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION