そして7年後の黒いやつ
うん、ふてぶてしい。
散歩前は、尻尾をスゴイ勢いで左右に振りつつ(ドラムが叩けるかっていうくらい)、カラダをすり寄せてくるくせに(おしくらまんじゅうかっていうくらい)、散歩後、食事後はこんな感じである。
この写真はめずらしくカメラ目線だが、カメラ、スマホ大嫌い犬で、写真を撮るのがなかなかに難しい。
そして、こいつの最大の特徴は、平和主義者であること。
平和主義犬。
犬は安産の象徴であるとともに、
わが家では、平和の象徴だ。
散歩中に敵に立ち向かう心の強さは持ち合わせている。
敵というのは、散歩中に敵意むき出しのヨソの犬、猫、鳥、昆虫などを指す。
だが、ほとんどの敵の前に逃亡する。
否、決して逃亡ではない。
争いの解決に必要なのは力ではない。
そのことをこの犬は知っているのだ。
そして、この犬は吠えない。
よそ様のかわいらしい洋服を着せられた小型犬がどんなにけたたましく吠えてきても、
秋にその生涯の最後を必死に抵抗するかのように地面をのたうつセミがこいつの鼻先であばれようとも、
公園の茂みをのそのそとわが物顔でうろつく恰幅のいい猫に猫パンチをあびせられようとも、
この犬は鳴かない。
争いの解決に必要なのは吠えることではない。
そのことをこの犬は知っているのだ。
2018年、世界平和に必要なのは柴犬だ。
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