写真でみるリーバイス501レギュラー(14)1992年米国製赤文字501後期(金糸脇割)

2021-06-06

【87(ハチナナ)赤文字モデル】


※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)
80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)


さて、今回は紙パッチに赤の太文字で「501」とプリントされている87赤文字後期の501です。
時期でいうと、1991年頃から1993年頃まで使われている紙パッチですね。
80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
記憶が確かなら、この赤文字の501は(前期、後期に限らず)、その品質・デニムの生地・染色・バックポケットの位置等々いろいろな理由から、米国工場閉鎖前のレギュラー501の中では一番安価で購入可能だったはずです。要は一番の不人気501ですね。
ところが、近年この時代の501も人気が出てきているようで、流通価格もだいぶ上がってきているようです。

腰回りもひざ下もタイトで、バックポケットはかなり高い位置に取り付けられているのが見てとれます。
毛羽立ちが多く、色の青さが目立ちます。

トップボタン脇の平行ステッチボタンホールは紺糸。
銅メッキリベット裏は同色の刻印なし。
バータックはオレンジ糸で、インシームはもちろんダブルステッチ。
裾はオリジナルではなく裾上げされています。L36を切らずに穿ける日本人はそうはいないでしょう。
そして相変わらず意味不明なディテールをこの501も見せてくれます。
アウトシームはもちろん脇割仕様ですが、ロック糸が金糸(オレンジ糸)ですね。
80年代の金糸脇割の多くは、532(ノックスビル)工場、653(ボールドウィンLucky Star社)工場製です。
90年代はというと、552(サンアンジェロ)工場製でいくつか見たことがあります。

やはりトップボタン裏の刻印は552。
内タグの記載は、
LOT番号「501-0000」
552 102=552テキサス州サンアンジェロ工場の1992年10月製。
JPラインですので、日本語のタグも付けられています。
長らく不人気なモデルでしたが、個人的には好きです。
というか、お気づきかも知れませんが、80年代~90年代の脇割仕様の501の全モデルとも好きなんです。

Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION

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Posted by shiba-ken