写真でみるリーバイス501レギュラー(17)1986年522エルパソ工場製501-0000デッドストック
【80(ハチマル)モデル】
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)
80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)
2021年の8月は猛暑から一転連日雨続きとなり、また暑さが戻りつつあります。(東京地方)
雨で比較的に涼しいときは、児島ジーンズの薄っぺらいのを穿くこともありますが、基本的に夏にジーンズを穿くことはありません。
まあ、それでもまだ少し紹介できるジーンズがありますので、やっつけ記事にしていきましょう。
おおっ!ここにおわせられるのは何とデッドストックの糊付501でございます。
たたみ皺は随所にありますが、フラッシャー付きの非常に保存状態が良い個体です。
パッチは、CARE~スタンプ付きのティアオフタグなし。
CARE~スタンプは、ロット番号「501」の上にあるのが普通ですが、この個体は下にあって、ちょっとめずらしい。
W29、L36でサイズ的には微妙で、洗濯したら穿けないかもしれません。
ただ、最近痩せてきて米国最終モデルのW30が少し緩い気がするので、伸ばしながら穿けばジャストフィットするかもしれません。
内タグに目をやると、LOT番号は501-0000(生デニム)の522エルパソ工場の1986年4月製です。
日本ではバブル景気前夜の、老いも若きも薄っぺらい思考のもとに浮かれていた時代でしょうか。
この時代の501は米国最終モデルと比較すると、腰まわりが若干細身でシュッとした印象です。
インシームはすでにダブルステッチ、アウトシームは白糸でロックされた割縫い仕様(脇割)、裾はシングルステッチ。
ボタン裏の刻印は522エルパソ工場で亜鉛メッキが剥がれています。
リベットはかぶせタイプで、裏はアルミの刻印あり。
フラッシャーのコピーライトは1984年。
リーバイスジャパンでつけられた商品タグの型番は501-01OR。
ORとは”オリジナル”でリーバイスジャパンではリジッドタイプのことを指していました。
(LEVI’S BOOK Vol.1を参照)
80年代が青春時代真っ只中だったという年代にとっては、たまらない1本ですね。
ただ、この時代は、ジーンズはスリムフィットだとかケミカルウオッシュの方が流行の最先端で、リーバイス、特にボタンフライの501は時代遅れで”ダサい”ジーンズというのが当時の”ヤング”の認識であったような気もします。
ワタクシはというと、今でいうスキニーのようなピッチピッチのスリムジーンズを穿いてカワサキの自動二輪でブイブイ走り回っておりました。←遠い目
1986年の発売当時8,500円の値付けでしたが、いわゆるジーンズマニヤが好むセルビッジデニムでもなく、縦落ちもせずにたぶんのっぺり色落ちする(褒めてます)この501-0000、今はどの位の値がつくのでしょう。
ちなみにワタクシが購入したときは、1万円(税別)でした。
☞Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION