写真でみるリーバイス501レギュラー(29)80赤耳(後期)1985年9月555バレンシアST.工場謹製
【80(ハチマル)赤耳モデル】(当サイトでは、赤耳も80扱いですので、あしからず)
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)
80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)
みんな大好き80年代初頭のLevi’s501「赤耳」(Red Line)。
なんと言っても、Made in U.S.A.・自社工場製・赤耳付き・生産から約40年経過・501の赤耳付きでは一番安い、とくれば人気なのも理解はできます。
この501「赤耳」に使用されているセルビッジ(赤耳)デニムは、同時期のレギュラー501に使用されているセルビッジが付いていないデニムと大して変わらない気がするのですが、それは言ってはいけないタブーです。ジーンズマニア=色落ちマニアにとっては、そもそもセルビッジデニムではないジーンズなんて眼中にありませんから。
ついでといってはなんですが、巷に溢れる「セルビッチ」なる単語は、一体全体どういう了見で使っているんでしょうか。
英語の綴りでは、selvage (米国英語) または、selvedge (英国英語) ですから、ヴィかビはともかく、「ビッチ」なんて下品な発音になるはずがないと思うのです。
ということで、今回のLevi’s501「赤耳」(Red Line)は、「赤耳」の後期モデルと言われる501です。
冒頭でも書いたとおり人気のモデルであるため、2023年現在では程度の良いものは少なく、あっても結構な高価な値段で取引されています。(もちろん、ワタクシが買ったのは、おつとめ品価格。)
上記のラスト2枚の写真は露出過多で色が薄く見えますが、まだまだ色の残っている状態の良い個体ですね。
赤耳の赤色はほぼ判別不能で、インシームはシングルステッチ。
裾は、デフォルトのチェーンステッチでパッカリングもこれでもかと主張しています。(個人的にはあまり…)
気になる点は、インシームのたたみ皺の色落ちと、紙パッチのインクの色落ちぐらいでしょうか。
ヒゲなども見当たらず、大事に穿いて洗濯もしっかりされていたことが想像される個体。
「赤耳」初期(前期)モデルに比べて、バックポケットは大きく、高い位置に取り付けられています。
トップボタン横は橙色(色移りして紺色に見える)の平行ステッチに、リベット裏は刻印付のアルミの縁溝あり。
赤タブは所謂サークルRと呼ばれるⓇマークのみ。(最近の若人にはあまり知られていないのか、偽物扱いする者もいるらしいとか。)
「赤耳」初期(前期)モデルとの大きな違いは、バックポケットのバータック。
後期モデルのバータックは、オレンジ糸で表から縫われています。
「Care~」文字、LOT番号、サイズのスタンプは、かろうじて残っている状態。
内タグ表面に10%縮むとの注意書き、裏面に「985 555M」(85年9月555バレンシアストリート工場製)。
1985年(昭和60年)、松田聖子が神田正輝と結婚。この年にリリースされた「ボーイの季節」(尾崎亜美作詞作曲)は、ほとんどテレビでは披露されなかったらしいが(ワタクシもテレビの無い生活をしていたため良く知らない。)、いいよね。
ちなみに、ワタクシのオクサマ、現在(2023年8月20日)、日本武道館で聖子ちゃんのライブを堪能中。
☞Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION