写真でみるリーバイス501レギュラー(25)1994年653工場製93初期モデル-94年限定の内タグ?-
【93(キューサン)モデル】
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)
80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)
「93(キューサン)」と当サイトで勝手に呼んでいる、紙パッチに黒太文字で「501」と印字されているリーバイス501レギュラーの93米国最終モデル。
で、今回は【93(キューサン)モデル】の初期モデルです。
初期モデルというからには後期モデルが存在するハズです。
93初期モデルと93後期モデルの違いとは一体全体どこにあるのでしょうか。
お恥ずかしい話しですが、ワタクシもつい最近までこの初期モデルの存在を知りませんでした。
それでは現物を見ていくこととしましょうか。
80年代501の正しき後継者だと宣言しているかのようなリーバイスブルーが目に優しい。
93モデルを愛する者には、安心感さえ抱かせる見慣れたシルエットと細部の造り。
653(旧16)工場の特異さは、90年代にはすっかり影を潜めたようです。
紙パッチは、87モデルのティアオフタグなし・右下「PXR145」仕様のものが貼り付けられています。
87モデル:PXR145赤文字501+ロゴタグ
87→93移行期:PXR145黒文字501+ロゴタグ、PXR145黒文字501+刺繍タグ
93モデル:SF145黒文字501+刺繍タグ
そして、この93初期モデルの最大のポイントは、内タグにあります。
「これって、Fakeの501じゃね?」
貴方が思ったようにワタクシも初めはそう思いました。
あえて、93後期モデルとどこがどう違うのかはこの場には書きません。
どうぞご自分で確認してみてくださいナ。イジワル。
(答えはこちら)
(偽物の内タグはこちら)
「W34 L38 1501-0117」38インチという長いレングスのため、LOT番号は1501-0117が与えられています。
「653 0194」653工場(Baldwyn(MS)Lucky Star社)の1994年1月製。
この内タグが使われている93初期モデル、ワタクシが調べた限り(2024年1月現在)、1994年の1年間しか製造されていません。
しかも、USラインでしか存在していないようです。
しかものしかも、工場と製造年月との規則性も見当たらない。
90年代に入っても、やっぱりリーバイスはリーバイスなんだョ。
☞Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION