東京お役所ごはん2-大手町合同庁舎3号館食堂でご隠居老人気分
地下鉄大手町駅C2bの階段を登りきり、真新しい経団連ビルを横目に首都高神田橋出入口の手前を左へと折れる。
長いアプローチというか駐車場を経てその建物に辿り着く。
大手町合同庁舎3号館。
お向かいには、かつて合同庁舎1号館と2号館もあったが、今ではJAビル、日経ビルと建て替わっている。
先日の東京お役所レストラン-九段合同庁舎に移ってしまったが、東京法務局本庁がかつてあったビルである。
今も変わらない何とも言えない独特のこげ茶色(というのか)の外観は健在で、何だか嬉しくもあるが、かつての賑わいと比較すれば圧倒的に人の流れが少なく、だだっ広い敷地が余計に寂寥感を強める。
いまやこのビルも解体が決定しており、現時点で入居しているのは、神田税務署と日本橋税務署の各仮庁舎のみ。
ビルを入って右に進むとそこに忽然と食堂はあらわれる。
例によって13時過ぎなので、売切れのオンパレード。
それでも週替わり定食が残っていたのは日頃の行いの良さか。
食堂内は想像以上に狭かったが、自らの歩んできた30年弱の社会人生活を振り返るには、丁度良い広さでもあった。
25年前、このビルの10階(たぶん)で、国家試験の最終面接を終えたかつての自分と今の自分を脳内で合成しながら、解体を待つ大手町合同庁舎を後にした。
外に出ると、2018年の寒風が頬を刺した。
私のカラダももはや解体寸前である。