「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(1/2)

2024-06-30


1 「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(1/2) ※このページ

2 「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(2/2)


ワタクシは、ついに決心した。

リーバイスジャケット(いわゆるGジャン、以下「ジャケット」という。)のボタン裏の番号について書くことを。

リーバイス501(等)のジーンズのトップボタン裏に刻印された記号は、1967年頃にアルファベットから数字に変わった。

501では、2、4、6、8、16等の番号であり、その他のパンツには2桁の番号の工場が担当したようだ。

1980年頃には、その番号は更に3桁の番号へと変更となった。

ワタクシは、あえて言及しなかった。

ジャケットにおいては、3桁の番号へと変更になったのは、1960年代の終わり頃であったことを。

ジャケットについては、そもそも服飾品としての興味がなかったため、着用も所有もしたことがなかった。

ワタクシは、後ろめたかった。

80年代の3桁番号の工場所在地を、いい気になってブログに掲げながら、ジャケットの番号に触れなかったことを。

だけど、ワタクシには、ジャケットがない。

キミに聞かせる知識もない。

ワタクシは、「70505」を買った。

ボタン裏の番号に関する記事を書くためだけに、7着。

ワタクシは、大打撃を喰らった。

大して裕福でもない、フトコロがだ。

70年代「70505」の流通価格は上がり続けている。

それでも、このブログの記事のため、希望の番号のボタン裏を持つ個体を7着購入した。

毎度のことながら、前置きが長い。


ワタクシの独自調査による「70505」のボタン裏番号に関係する「事実」を下記に記してみよう。

1.「70505」の登場は、1966年か1967年

2.極初期の「70505」のボタン裏は「O」(アルファベットのオー)※下記6と重複してたね(苦笑

3.60年代後半から70年代の「70505」は、8つの番号の工場で作られた

52:Fayettville
521:?(たぶんEl Paso)
522:El Paso Lomaland
524:El Paso Cypress
525:El Paso Eastside
526:?(たぶんEl Paso)
527:Fayettville
529:Hobbs
※今のところ、「520」「523」「528」製造のものはなさそう。

4.8つの工場の番号の始めの2桁は、”52”である。

5.ジャケットの他に、3桁番号を振られた製品はない

キミには、何かが見えてくるだろうか?

何かが見えそうなのだが、その何かの糸口が掌に乗ってこない。

こんな時には、少し焦点を広げてみることである。

50~60年代の「506」「507」「557」を作っていた工場を思い出してみよう。

6.1966年(実質1965年)までのジャケットは、工場番号「17」→「D」のテキサス州デニソン工場

(1966年の新工場移転後は、ジャケットの製作はしなかったとみられる。)

🔗 リーバイス社の「Denison」(デニソン)工場(17→D→7→?)についての蘊蓄アレコレ

7.1965年前後からのジャケットは、デニソン工場と重複して、「O」(後の「52」=「527」)のアーカンソー州のフェイエットビル工場

※どうでもいいが、いや、どうでもよくないので書いておくが、「O」(オー)を「D」(ディー)と勘違いしている人が多すぎ!ワタクシの記事もしくはInstagramの写真でよく確認してチョ。メルカ〇リとかヤ〇フオクとかYOU〇TUBEとかで、したり顔しているのは恥ずかしいアルよ。

(1966年、リーバイス社は1914年創業のOberman Manufacturing Co.を買収。Oberman MFG.は、ベトナム戦争時にはM-1951等の軍用品も製造していた会社。)

 

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キミには、ようやく何かが見えてきただろうか?

ワタクシには、何かが見えた気がするのだが、その何かの正体が何かわからない。(ややこしい)

こんな時には、原点に戻ることである。

ボタン裏の番号の写真の「52」と「521」に注目して欲しい。

「521」のボタンは、「52」の刻印に後から「1」を加えたもののように見える。

8.「52」工場と「521」工場は、何らかの関係性を持っている

ところで、ワタクシは、”7着”の「70505」を購入したと書いた。

ボタン裏刻印の写真は、”8枚”。

実は、「521」と「524」の異なる番号のボタンを持つ「70505」が1着あるのだ。

同様にネット上を徘徊して見つけたのが、「522」と「524」のボタンを持つ「70505」の個体。

参考ブログ🔗https://mrredwingchildren.hatenablog.jp/entry/2019/11/14/210000

9.「521」「522」「524」の各工場は、何らかの関係性を持っている

そして、「70505」が登場した1966年もしくは1967年といえば、いわゆる「ダブルネーム」「タイプ物」の年代。

ということは、つまり、新コンピュータシステム導入に関係がある時代。

10.新コンピュータシステム導入は、1967年

1960年代後半のリーバイス・ビッグE「タイプ物」について-1/2

1960年代後半のリーバイス・ビッグE「タイプ物」について-2/2

1960年代後半のリーバイス・ビッグE・「ダブルネーム」とは?

さあ、ワタクシの小さな灰色の脳細胞が活動を始めましたョ。

思ったよりも長くなってしまったのと、のっぴきならぬ用事(夕飯の準備)があります故、今日はこの辺で。

この続きは、また後日のお楽しみということで、あいすみませぬ。

ワタクシが、次回、何を語ろうとするのか、想像してお待ちくださいナ。

続きはこちらへ⇒ 「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(2/2)

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Posted by shiba-ken