「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(1/2)
1 「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(1/2) ※このページ
2 「70505」リーバイスジャケット(Gジャン)のボタン裏刻印について(2/2)
ワタクシは、ついに決心した。
リーバイスジャケット(いわゆるGジャン、以下「ジャケット」という。)のボタン裏の番号について書くことを。
リーバイス501(等)のジーンズのトップボタン裏に刻印された記号は、1967年頃にアルファベットから数字に変わった。
501では、2、4、6、8、16等の番号であり、その他のパンツには2桁の番号の工場が担当したようだ。
1980年頃には、その番号は更に3桁の番号へと変更となった。
ワタクシは、あえて言及しなかった。
ジャケットにおいては、3桁の番号へと変更になったのは、1960年代の終わり頃であったことを。
ジャケットについては、そもそも服飾品としての興味がなかったため、着用も所有もしたことがなかった。
ワタクシは、後ろめたかった。
80年代の3桁番号の工場所在地を、いい気になってブログに掲げながら、ジャケットの番号に触れなかったことを。
だけど、ワタクシには、ジャケットがない。
キミに聞かせる知識もない。
ワタクシは、「70505」を買った。
ボタン裏の番号に関する記事を書くためだけに、7着。
ワタクシは、大打撃を喰らった。
大して裕福でもない、フトコロがだ。
70年代「70505」の流通価格は上がり続けている。
それでも、このブログの記事のため、希望の番号のボタン裏を持つ個体を7着購入した。
毎度のことながら、前置きが長い。
ワタクシの独自調査による「70505」のボタン裏番号に関係する「事実」を下記に記してみよう。
1.「70505」の登場は、1966年か1967年
2.極初期の「70505」のボタン裏は「O」(アルファベットのオー)※下記6と重複してたね(苦笑
3.60年代後半から70年代の「70505」は、8つの番号の工場で作られた
52:Fayettville
521:?(たぶんEl Paso)
522:El Paso Lomaland
524:El Paso Cypress
525:El Paso Eastside
526:?(たぶんEl Paso)
527:Fayettville
529:Hobbs
※今のところ、「520」「523」「528」製造のものはなさそう。
4.8つの工場の番号の始めの2桁は、”52”である。
5.ジャケットの他に、3桁番号を振られた製品はない
キミには、何かが見えてくるだろうか?
何かが見えそうなのだが、その何かの糸口が掌に乗ってこない。
こんな時には、少し焦点を広げてみることである。
50~60年代の「506」「507」「557」を作っていた工場を思い出してみよう。
6.1966年(実質1965年)までのジャケットは、工場番号「17」→「D」のテキサス州デニソン工場
(1966年の新工場移転後は、ジャケットの製作はしなかったとみられる。)
🔗 リーバイス社の「Denison」(デニソン)工場(17→D→7→?)についての蘊蓄アレコレ
7.1965年前後からのジャケットは、デニソン工場と重複して、「O」(後の「52」=「527」)のアーカンソー州のフェイエットビル工場
※どうでもいいが、いや、どうでもよくないので書いておくが、「O」(オー)を「D」(ディー)と勘違いしている人が多すぎ!ワタクシの記事もしくはInstagramの写真でよく確認してチョ。メルカ〇リとかヤ〇フオクとかYOU〇TUBEとかで、したり顔しているのは恥ずかしいアルよ。
(1966年、リーバイス社は1914年創業のOberman Manufacturing Co.を買収。Oberman MFG.は、ベトナム戦争時にはM-1951等の軍用品も製造していた会社。)
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キミには、ようやく何かが見えてきただろうか?
ワタクシには、何かが見えた気がするのだが、その何かの正体が何かわからない。(ややこしい)
こんな時には、原点に戻ることである。
ボタン裏の番号の写真の「52」と「521」に注目して欲しい。
「521」のボタンは、「52」の刻印に後から「1」を加えたもののように見える。
8.「52」工場と「521」工場は、何らかの関係性を持っている
ところで、ワタクシは、”7着”の「70505」を購入したと書いた。
ボタン裏刻印の写真は、”8枚”。
実は、「521」と「524」の異なる番号のボタンを持つ「70505」が1着あるのだ。
同様にネット上を徘徊して見つけたのが、「522」と「524」のボタンを持つ「70505」の個体。
参考ブログ🔗https://mrredwingchildren.hatenablog.jp/entry/2019/11/14/210000
9.「521」「522」「524」の各工場は、何らかの関係性を持っている
そして、「70505」が登場した1966年もしくは1967年といえば、いわゆる「ダブルネーム」「タイプ物」の年代。
ということは、つまり、新コンピュータシステム導入に関係がある時代。
10.新コンピュータシステム導入は、1967年
1960年代後半のリーバイス・ビッグE「タイプ物」について-1/2
1960年代後半のリーバイス・ビッグE「タイプ物」について-2/2
1960年代後半のリーバイス・ビッグE・「ダブルネーム」とは?
さあ、ワタクシの小さな灰色の脳細胞が活動を始めましたョ。
思ったよりも長くなってしまったのと、のっぴきならぬ用事(夕飯の準備)があります故、今日はこの辺で。
この続きは、また後日のお楽しみということで、あいすみませぬ。
ワタクシが、次回、何を語ろうとするのか、想像してお待ちくださいナ。