写真でみるリーバイス501-2455-MADE IN THE USA-White Oak
リーバイス501 MADE IN THE USA-ホワイトオーク
JPラインの2017年米国製、コーンデニム社ホワイトオーク工場のデニム生地使用の特別な「501」。
過去に「505-1524 MADE IN THE USA – White Oak」も掲載しているので、「MADE IN THE USA」シリーズの説明はこちらでどうぞ。
505-1524比べると、イエローステッチが悪目立ちしておりません。
ユーズド加工を施したデニムを使用しているせいでしょうか。
505-1524と同様2013年モデルですので、随所にヴィンテージ仕様の細工が見られます。
ワタクシはこういった懐古主義的なモノつくりはあまり好みませんが、こだわったモノつくりと評価すべきなのでしょう。
いろいろな札がビラビラとぶら下がっていて、商業主義的なニオイもプンプンと漂います。
商業的に成功させるのが企業の本分なのですから、こちらも文句を言うのは筋違いですが。
内タグには「CW-4517」「05115」2017年45週・米国エルパソ所在の5115工場製。
5115工場とは、「IGP/USA」「ReadyOne Industries , Inc.」のどちらかの会社の工場でしょう。
内タグの読み方はこちら・「MADE IN THE USA」シリーズの工場についてはこちら
最後に、昨今いろいろと勘違いされている方々がいるようなので、正しい知識をご紹介。
・リーバイス社の工場でデニム生地を製造している(製造していた)と勘違いしている方がいるようですが、リーバイス社はデニム生地を製造していません。コーンミルズ社(現コーンデニム社)等の業者から納入されたデニム生地をリーバイス社の工場もしくは他社工場でカット・縫製して、ジーンズ等を製造しています(いました)。
・「501」においてセルビッジデニム(いわゆる赤耳がついたやつね)をやめて幅広デニム(赤耳がついてないやつ)を使用し始めたのは1980年頃なので、幅広デニムが普及し始めたのも1980年頃と思っている方がいるようですが、幅広デニムはずっと前の1960年代にはすでに普及し使用されています。1970年代の501以外のジーンズは耳なし仕様なんだから当然だよね~。ちなみに、「リーバイス・ブルージーンズの伝説」(エド・クレイ著/喜多迅鷹・喜多元子訳)には下記の興味深い記述があります。
(*1966年品質審査部のトップにサンギネッティが就任したくだり)
製造部門は以前から501の縫製仕様を変え、生地をもっと広幅のものにして、素材の節約を計りたがっていた。しかし、そうすると、ズボンの脚の内側に表れる、特徴ある剥ぎ目(*赤耳)が今までとは違ったものになる。
サンギネッティは、仕様の変更を好まなかった。たとえ、広幅の生地を使うことで会社がいくら金を節約できようとも、そうしたくはなかった。…「バックポケットや前立てのリベットがなくなった。本皮のパッチがなくなった。本物のオイルクロスのフラッシャーがなくなって紙になってしまった。それでもう沢山だ!もうこれ以上いじくり回すのはごめんだ!」
この辺りのことも、またいつか記事にできるよう精進いたします。
*詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)