「チア☆ダン」の舞台・福井の「ヨーロッパ軒」でソースカツ丼を食して故郷を懐かしむ
さて、福井といえば、「ヨーロッパ軒」の「ソースカツ丼」という噂は聞いておりました。
せっかく福井に行くのであれば、是非とも食べておきたいと思うのが人の常でありましょう。
日本には、各地に「ソースカツ丼」文化があるときいておりますが、なかでも「ヨーロッパ軒」のそれは、酸味の利いたソースにくぐらせた上品な薄い衣のカツを白いご飯にのせたものだとか。
ほほう、酸味ですか、興味深々。
ということで、県庁から徒歩5分くらいで「ヨーロッパ軒」総本店に到着。
時刻は11時30分。
行列ができていたなら、諦めようと算段していたのですが、するっと店内に入ることができ、カウンターに着席。ううむラッキー。
平日のせいか地元民らしい客も多く、なかなかの賑わいです。
もちろん超有名店なんですが、どんなにお客が多くても、店員さんたちの接客が素晴らしい。
いやあ全くもって気持ち良い雰囲気でごわす。
注文したのは、カツ丼セット。
想像していたよりは、酸味は抑え気味で、全体的にあっさりしていてウマイ。
これなら、オジサンでも安心。胃もたれの心配なし。
ところで、私は信州の生まれでございます。
故郷の辺りでは、玉子で綴じたいわゆる一般的にカツ丼と称されているものは「煮カツ丼」と呼ばれており、明確に区別されておりました。「煮カツ丼」はお大臣様のメニュウという扱いですネ。
で普通のカツ丼(その地方の普通ね。ややこしい。)は、やはり、ソースカツ丼でありました。
ソースとケチャップを混ぜて火を入れたソースに何の変哲もないカツをくぐらせて、ご飯の上にデンッと乗せたソースカツ丼ですな。
決してデミグラスソースなんぞという高級なものではなく、ソースケチャップ。
もちろん、ご飯の上にキャベツなんか敷かない。
ちなみに、臼田町(現佐久市臼田)にある「鳥忠」は、鳥肉のカツを使ったソースカツ丼でありました。
そこに鳥だしのラーメンつけて、お土産に「むしり」なんていいなあ。
今でもあるんでしょうか。(40年前に食べたきり)