写真でみるリーバイス501レギュラー(57)/春は赤文字/1990年653工場製87‐501赤文字

[87(ハチナナ)87赤文字]


紙パッチの「Care~」文字は赤の印刷、501の文字は細い赤文字。

赤いロゴタグの裏側には、「653 100」=1990年10月653工場製の「501-0115」(ワンウオッシュのプレシュランク501)

前回の不明タグを持つ85年頃の501からバトンを引き継いだ「653」工場製赤文字501のご登場です。

目にも鮮やかな空紡糸デニムの青。

この発色の良い青に赤タブの赤と紙パッチに印刷された朱が映えます。

そして、前回の501と同様に今回の501も脇割のミミの片側が折れたままアタリが付いています。

80-90年代の653工場製501は、片折れミミの個体が多い気がしますが、気のせいでしょうか?

赤文字の501といえば、お約束のナイロンフットボタン(脚部分の支柱が黒い樹脂製)。

真っ青な生地、テカテカの紙パッチ、赤いロゴタグ。

87年頃から93年頃までに生産された「87-501」(ハチナナ)は、とても派手な装いです。

「87-501」は、1995年前後のいわゆるビンテージジーンズブーム直前の時代に売られていた「501」でもあります。

脇割、パッチの赤字、ポケットの位置、ナイロンフットボタン、「のっぺり」とした色落ちの毛羽立ちの多い生地の赤文字501は、いわゆる「ビンテージ501」とは対局に位置する存在でした。

マニアからは、大量生産時代の安価で価値のない「ゴミ」とまで言われました。

2025年現在でも、赤文字501を「ゴミ」呼ばわりする輩の言を少なからず目にすることがあります。

しかし、501に関しては米国では1960年代までには大量生産といえる時代に入っていたと思われますし、少なくとも2003年までは、501は常にコストダウンをされ続けた歴史を持っていたはずです。

歴代の501には、その時々の時代背景とリーバイス社の主義主張が明確に反映されています。

古い501が貴重なのは当然として、より新しい時代の501を下に見る輩がまだまだ多いことを残念に思います。

ともかく、赤文字501は明るくPOPな印象を与えてくれます。

春は赤文字。やうやう白くなりゆく空紡糸は、すこし明かりて、紫だちたる釦の、ほそく垂れさがりたる。


*詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法

*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)


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Posted by shiba-ken