写真でみるリーバイス501レギュラー(56)/閉じたミミのアタリは愛おしい/推定1985年653工場製501
「Care~」文字が黒スタンプされた80年代の501。
そのCareタグは、嗚呼、年代解読不能の悲しみの不明タグ。
タグ裏側の下段最初の数字は「355」、ワタクシの見立てでは1985年製。
あくまでも推定ね、詳しくは☞1980年代中頃リーバイス501の「未解読の不明タグ」解明への挑戦と挫折
先ほどブログにあげた#16工場に関する記事を書きながら、そういえばと引っ張り出してきたのがこの653ボールドウィン工場製の501。
なぜ、この小さなサイズの501を購入したのかが思い出せない。
そうか、このアウトシームのミミのアタリだ。
この年代の501にしては渋い色落ちの仕方をしていますが、アウトシームの裏側(ここではミミと呼びます。)がきちんと開いておらずに閉じた片ミミ部分だけにアタリがついています。
このミミのアタリに関して、501好きな方はコダワリが強い方が多いように感じます。
ミミの開いていない501は論外なんてくらいにここを最重要視して、ご自分でアイロンを当てる方もいらっしゃるようです。
ワタクシはミミが開いているのはウェルカム、閉じた全折れ片ミミも途中折れ片ミミもやはり同様に全てウェルカムです。
年代によって仕様が異なる501は、その仕様こそが其々の501のアイデンティティであります。
年代によって色落ちが異なる501は、その色落ちこそが其々の501のアイデンティティであります。
個体によって生地や縫製のクセが異なる501は、その生地や縫製こそが其々の501のアイデンティティであります。
もちろん好き嫌いは仕方のないことでありますが、そこに優劣の差は無いのであります。(ここ重要、試験に出ます。)
開いたミミのアタリは美しい。
閉じたミミのアタリは愛おしい。
☞ Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)