写真でみるリーバイス503BSXX(1991年日本製)-剣道着と天然藍と米国製ジーンズと-
竹ノ内祐也選手(警視庁)全日本剣道選手権大会10年ぶり2回目の優勝おめでとうございます。
初めての全日本剣道選手権大会の観戦での同選手の優勝から10年、当時小学生だった我が子の剣道生活は、この夏で一つの区切りの線を引くこととなりました。
警視庁の警察署道場の助教の教えもあり、我が子は中学時代までは頑なに天然藍染めの綿100%の剣道着にこだわっていました。
高校の部活剣道の厳しい洗礼を浴びてジャージ道着を袖に通すことになりましたが、公式試合に着用の道着・袴は綿100%で当然ながら天然藍染めの日本製でしたし、面も籠手も日本製を使用していました。
ジーンズ同様、天然藍染めの剣道具は新品のうちは色落ちも激しく、しばらくは顔も手も体もブルーマンと化します。
そんなわけで、今回のジーンズは、天然藍染め日本製リーバイス。
その名も「503BSXX」。
はっきり言って良くわからないネーミングです。
激シブのジェームズディーンがステキなリーバイスブック№12にご登場願いましょう。
説明文を読んでも名前の由来は???
ちなみにヴィンテージ「503BXX」は、こちらの「hands-on」様のブログをご参照あれ。
もう名前の由来なんてどうでも良いくらいにビックリなのがそのお値段。
1991年当時の定価48,000円也!
なお、専用の箱付きの箱入り娘ならぬ高級箱入りジーンズです。
2024年現在、デッドストックものだと5万円~10万円前後。
当時の価格に比して極端な高値にはなっていません。
この個体も2022年頃の購入で約4,000円でした。
リーバイス好きの琴線に触れる決定的な「何か」が、このジーンズには不足している気がします。
復刻モデルというわけでもなく、本藍染めの製品を出したかっただけのように思えてしまいます。
いや、デニムの生地はずっしりと目が詰まっているし、日本製ということで縫製もしっかりしています。
でもね…違うのよ…多分。
古い米国製のジーンズを好む人たちは、その米国製が持つ独特の雰囲気が好きなのよ。
ドス黒い紺色の薄っすい生地とか、適当な縫製とか、ずれているリベットとか、
当時の米国製ジーンズに品質の良さなんて求めてないのよ。
おおらかで、裕福で、自由な国。
古き佳き米国の象徴なんですよ、リーバイスのジーンズは。
(トランプ支持者かよ!)
ちなみに天然藍の成分の中にはインディゴが含まれているので、天然藍染めと天然インディゴ染めとほぼ同義です。
ちなみにちなみにジーンズにおける天然インディゴの使用は1,900年前後には終了していて、それ以降は全て合成インディゴの使用ですから、良い子の皆さんは覚えておきましょう。
2024年になっても、”1973‐501(66前期)までは天然インディゴで綿糸を染めていた”なんていうトンデモ情報を目にすることがありますが、ジーンズの目利きも重要ですが、情報の目利きも鍛えましょうよ、ほんと。
あっ、この503BSXXのキレイな水色の色落ちは、ワタクシは好きですョ。
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