写真でみるリーバイス501レギュラー(62)/レアなアレ/1994年653工場製米国最終501初期刺繍タグ
2025年の今年に入ってから探し続けていた「501」をやっと見つけました。
自分が所有する「501」の山の中で行方不明になっていた個体です。
特にリストや荷札的なものも付けていないので、ワタクシの明晰な頭脳の記憶力だけが頼りなのです。
もはや購入した記憶さえも曖昧で、軽度の認知症を疑うところでした。
うちの黒い柴犬(しばいぬ)は、軽度の認知症のようですが…。心配。
5月晴れの青い空を思わせる「93米国最終501」。
前ポケット付近に少しアタリやヒゲが見られますが、洗濯もかかさなかったであろう状態の良い「501」です。
バックポケットの位置が少し高めなので、「93米国最終501」の初期モデルということがわかります。
トップボタン裏には「653」の刻印ですから、Baldwyn工場製。
653工場は旧16工場なので、フリマサイト等では”レアな’”と宣伝文句として書かれることもありますが、「93米国最終501」の時代では個体数も多いし、縫製等も他の工場のモノと”ほぼ”変わるところはありません。
最近作成された80年代~90年代リーバイスの蘊蓄を語るYouTube動画やインターネットサイトで、”レアな工場”、”レアなボタン裏刻印”、”ツウに人気な刻印”なんて説明されているのはほぼウソですからね。
”レア”という言葉を使う・書く人は、要注意です。
紙パッチは見慣れた「左Ⓡ・右SF145」の「93米国最終501」のもの。
「501xx」ということで、糊付きだった「501STF」、W31・L34.
最後にご紹介するのが、”レアなアレ”です。
前にも登場しましたが、「93米国最終501」の初期刺繍タグです。
87-501から93-501への移行期は、紙パッチと内タグの在庫により下記のパターンがあります。
87 赤文字 :Ⓐ紙パッチPXR145赤文字501+ロゴタグ
87→93移行期:Ⓑ紙パッチPXR145黒文字501+ロゴタグ、Ⓒ紙パッチPXR145黒文字501+刺繍タグ(初期・後期ともにあり)
93 米国最終 :Ⓓ紙パッチSF145黒文字501+刺繍タグ(初期・後期ともにあり)
上記のⒶ~Ⓓのうち、初期刺繍タグが張り付いている個体が”レア”な「501」です。
「93米国最終501」の初期刺繍タグの特徴は下記3点。
①洗濯アイコンのアウトラインが細線であること
②赤いリーバイスロゴの下にある「Ⓡ」が中央寄りに配置されていること
③裏の銀ストライプが左側にあること
ただし、FAKEモノ(偽物)と見分けが難しいので、自信がないなら購入するのはやめておきましょう。
”レア”といっても市場価格に影響があるほど”レア”ではないし、マウントも取れません。
ちなみに「93米国最終501」の通常タグはこちら(アイコン、Ⓡ、銀ストライプの違いがわかりますか?)
*詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)