写真でみるリーバイス501レギュラー(85)”501 Blues” 1980年代こそが「501」の時代/1984年524エルパソ・ウエスト工場謹製「84-501」
1983年頃、コーンミルズ社のホワイトオーク工場のドレイパーX2の全てが、スルザー社のプロジェクタイル織機へと置きかわりました。
「501」は、セルビッジ(赤耳)付XX(ダブルエックス)デニムからセルビッジを持たないXXX(トリプルエックス)デニムへと変更されることになります。
なお、1980年前後から、サンノゼ工場やノックスビル工場などでは既にこのセルビッジを持たないXXX(トリプルエックス)デニム仕様の「501」が生産されています。
これ以降、サンノゼ工場やノックスビル工場だけでなく、多くの工場でこの「501XXX」が生産されることになります。
今回ワタクシが紹介する「84-501」は、この時代の「501」です。
1980年頃から1984年頃までの狭義の「80-501」と「84-501」の違いはザっと下記のとおりです。(パターンも若干違うけど今回は触れません。)
| 「80-501」 | 「84-501」 | |
| 紙パッチ | Careスタンプ | Careスタンプ |
| インシームのステッチ | シングル | ダブル |
| バックポケットのサイズ | 小さい | 大きい |
| バックポケットの取付位置 | 低い | 高い |
| バックポケットの閂 | 黒糸(が多い) | 橙糸 |
| トップボタン脇の平行ステッチ | 橙糸 | 紺糸 |
☞ 80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
3本の524エルパソ・ウエスト工場製の「501」を並べてみました。
本記事の1984年製「84-501」XXXデニム(脇割)仕様
前回記事の推定1984年製「80-501」XXXデニム(脇割)仕様不明タグ付き
過去記事の1982年製「80-501」XXデニム(赤耳)仕様
以下は本記事の「84-501」の写真のみです。
バックポケットがバックヨークの下辺のすぐ下まで接近しているのが良くわかります。
また、トップボタン脇の平行ステッチが紺糸で、この2点が「84-501」の判別に一番便利です。
これら仕様が、その後1995年頃まで続くことになります。
1970年代は、フラワームーブメントによるフレア、ベルボトムジーンズの時代でした。
1980年代に入り、そのブームは終焉を迎えます。
1980年代は、ストレート、スリムジーンズの時代です。
1984年ロサンゼルスオリンピックの年、リーバイス社は、「501Blues」というコマーシャルフィルムを作成して、同名のキャンペンを展開します。
詳細は、「私のリーバイス」の該当記事「伝説となったロス五輪CM ”501 Blues"」をご一読ください。
このCMによってリーバイス501の知名度は飛躍的に上昇し、人々に知られるようになりました。Koelker氏の"501 Blues"キャンペーンは、1988年までの4年間続けれ、続きのキャンペーンCMも放送されました。
-「私のリーバイス」「伝説となったロス五輪CM ”501 Blues"」-
「501」のインシームをダブルステッチ、バックポケットの閂も表からにすることで、今まで「501」を縫製していなかった多くの工場で「501」を縫製するうえでの敷居が下がったと推測されます。
爆発的な人気となった「501」の支えたのは、エルパソだけでなく全米各地の工場の存在でした。
リーバイスの売り上げは1984年から急回復し、売り上げ、利益はその後12年連続で上昇することになります。-「私のリーバイス」「伝説となったロス五輪CM ”501 Blues"」
「私のリーバイス」「伝説となったロス五輪CM ”501 Blues"」によると、「501Blues」のCMを作成したKoelker氏は、CMの意図・目的について以下のように述べていたそうです。
“What we were trying to say with the `501 Blues’ was, whoever you are, you’re OK. It doesn’t matter if you’re black or white, or thin or fat, or athletic or in a wheelchair. You’re OK."訳:’501 Blues’で我々が伝えようとしたことは、あなたが誰でも、OKです。黒人でも白人でも、痩せていても太っていても、アスリートでも車椅子に乗っていても構わない。あなたは( リーバイスを穿いて)OKです。”-「私のリーバイス」「伝説となったロス五輪CM ”501 Blues"」
「501」は1980年代に大衆に受け入れられたのです。
1960年代?
1970年代?
1980年代こそが「501」の時代です。
Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)
80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)



























