写真でみるリーバイス501レギュラー(50)/怖いモノしらずの大胆なユーズド加工/2000年11月379米国TaylorTogs製「93米国最終501」
「Taylor Togs」シリーズ3部作
1 写真でみるリーバイス501レギュラー(50)/怖いモノしらずの大胆なユーズド加工/2000年11月379米国TaylorTogs製「93米国最終501」
2 写真でみるリーバイス501プレミアム・2003年TaylorTogs製「HESHER LOWRISE STRAIGHT LEG」
3 写真でみる「rag&bone」ジーンズ(2006年前後Handmade in N. Carolina.)*服にはロマンスも必要です
今からちょうど15年前、仕事を早めに切り上げたワタクシは、今は無き「ZEPP TOKYO」にひとり向かった。
水曜日の18時過ぎ、ライブハウス入口は中年男性と少しの女性ティーンエイジャーが列をなしていた。
日中最高気温5℃の寒い冬の日の夜の始まり、そこだけオヤジ臭と若い女性ホルモンによる熱気が渦巻いていた。
3000枚のチケットのうちの貴重な1枚をポケットから差し出し、会場に入るとそこは真っ白な世界だった。
いや、メガネが曇っただけだ。
2010年2月17日19時過ぎ、一夜限りの初来日ライブの幕が上がった。
またもや「93米国最終501」のご登場です。
見てのとおり、超絶やりすぎ大胆不敵なユーズド加工の「501」である。
日本のマニアからすれば、ありえない恐れ知らずのこの加工は、もはや芸術的だ。
ニッポンジン的感覚なら、ユーズド加工はいかに本物のエイジングっぽく仕上げるかがキモ。
あちらの加工者は、そこを本質とせず、デフォルメしたエイジングである種の芸術作品を目指しているかのようです。
そういう意味では、一所懸命にジーンズに「蜘蛛の巣」を張らせようとする「育成マニア」と同種の「芸術家」なのでしょう。
ウオッチポケット、アウトシーム、裾などの絶妙なエイジングの仕上がり。
しかし、前股と太腿部分は一体全体どうしたものか。
いやいや、問題はそこじゃない。
ケツ、Ketu、尻の下のブラスト加工よ。
こんな色落ちの仕方があるのか。
まったくどこの工場の仕上げなんだ?
「379」Taylor Togs Inc.による2000年11月製造の「93米国最終501」。
Taylor Togs Inc.は、知っている人は知っている、知らない人は知らない、1971年創業の米国ノースカロライナ州にあるリーバイス社の委託工場。
「643」としてLVC初期の米国製の復刻「501」を製造していたメーカーですね。
紙パッチには「Made in USA」の表記が抜けていますが、内タグの漢字表記が示すとおりレッキとした「米国製」。
2000年11月時に米国内に残ってる自社工場は、「555」バレンシアst、「554」「614」サンアントニオ、「553」サンベニート、「548」パウエル、「513」ブルーリッジ、「512」ブラウンズビル、「511」エルパソの8工場。
この8工場以外の米国製なら委託工場しかありえません。
「650」J.A.Lamy社、「653」LuckyStar社は、1998年に既にその役目を終えています。
また、あるリーバイス社の元社員は、”「379」刻印は「Taylor Togs Inc.」である”と明言しています。
「379」刻印=Taylor Togs製は、2000年のJP企画の「505」「517」のトップボタン裏では数多く見ることができます。
Taylor Togs製は、「501」ではなかなかお目にかかれない。
15年前のZEPP TOKYOのステージに登場したのは、2010年1月31日第52回グラミー賞にて史上最年少で最優秀アルバム賞を受賞したTaylor Swift(テイラー・スウィフト)。
受賞アルバムは、2009年全米で最も売れた「Fearless」(怖いものしらず、大胆)
Taylor Swiftは、いまや大スターとなり、見かけない日はありません。
☞ Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION
※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)