写真でみるリーバイス501レギュラー(13)1983年初代レギュラー501・ブラックバータック(クロカン)モデル(558工場)
2021-06-01
【80(ハチマル)モデル】
1980年頃から83年頃まで生産された、セルビッジデニムではない幅広デニムを初めて使った501(赤耳ではない501と言ったほうがわかりやすいか)。
バックポケットのバータック(閂)が黒糸もしくは紺糸で施されている唯一の501レギュラーです。
(この個体は紺色のバータック)
そしてインシームがシングルステッチ。
いわゆる、「クロカン」「ハチマル」「ワキワリ」なぞと呼ばれていた記念すべき?初代501レギュラー。
このブラックバータックとインシームシングルを持つ初代501レギュラーは、ほとんど絶滅危惧種です。
この時代の501は大事にされることもなく穿き捨てられてしまい、ほとんど残っていないというこの悲しき歴史。
「赤耳」と呼ばれている、80年~86年位まで生産されたセルビッジデニム仕様の501の方がタマ数は多いのではないでしょうか。
紙パッチは、ロット番号「501」の上に「CARE~」文字の黒スタンプ。
赤タブは、ペイントのスモールeに不均等V。
トップボタン横はオレンジ糸の平行ステッチ。
リベット表は銅メッキで、裏はアルミの刻印入り。
気になるボタン裏の刻印は「558」。
「80年代~90年代のリーバイス社(Levi Strauss & Co.)の工場番号&所在地一覧」を見ても、「558」工場はまだ判明しておりません。
内タグに目を移すと、「501」のロット番号下に「1 83 558」(月 年 工場番号)、つまり「558」工場の1983年1月製造だとわかります。
すでに38年!(2021年現在)
みんなに足蹴にされた、あのかわいい坊やの「501レギュラー」も、もはやそんなお年なんです。
さて、「558」刻印の501ですが、1983年以降のものは見かけないような気がします。
先ほどの工場番号&所在地一覧表をもう一度見てみましょう。
「553」San Benito(サンベニート)
「554」San Antonio(サンアントニオ)
「555」San Francisco(サンフランシスコ)←どういうわけかみなさん大好きなバレンシアストリート工場のことです。
と来れば、「558」は、San Jose(サンノゼ)工場が並んでもいいかんじです。
San Jose(サンノゼ)-カリフォルニア州-工場というのは、どういうわけかみなさん大好きな(しつこい)San Francisco ValenciaST.(バレンシアストリート)工場に次いで2番目に出来た工場で、1933年開設で1984年に閉鎖されています。
80年代~90年代のリーバイスの米国工場番号コードとは?-2-
さて、San Jose工場なんでしょうか?違うのでしょうか?
いつかその出自が判明するまで待ちましょう。
☞リベット裏が66後期までのものと同一仕様の81年製(532工場)の個体はこちら
写真でみるリーバイス501レギュラー(22)初代レギュラー501初期モデル・ブラックバータック・リベット裏シンプル(1981年532工場)
☞Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION
Posted by shiba-ken