写真でみるリーバイス502/もう一つのボタンフライ「20502-0217」1981年ノックスビル工場製
ボタンフライのジーンズが好きです。
501が好きなのは、詰まるところ、それがボタンフライだから。
リーバイスのボタンフライといえば、もちろん「501」(「n01」)。
そういえば、もう一つのボタンフライがありました。
知っている人は知っており、知らない人は知らない(小泉構文)ボタンフライジーンズ。
正直、状態が良いとは言えませんが、ストレートのシルエット。
バックポケットのバータックの仕様から、初見では80年代以前の「501」に見えます。
よく見ると、紙パッチの印刷カラーが赤色ではなく茶色で、ウォッチポケットの仕様が「501」とは異なります。
デニム生地もなんだか、あっさりとしており、アウトシームも脇割ではなくインターロック仕様です。
裏返してみると、フロントポケットは簡素化された縫製。
ここまでの仕様を総合すると、「オレンジタブ」ジーンズの仕様であることがわかります。
でもね、なぜか「レッドタブ」を与えられているんですよね~、不思議。
種明かしのお時間です。
このボタンフライジーンズは、「20502‐0217」。
「532」ノックスビル工場で、1981年12月に縫製されたものです。
ブラウンカラーの紙パッチには、「XX」表記が外され、「100%COTTON」のスタンプが追加されています。
この時期には、「20505‐0217」という「505‐0217」のオレンジタブ版(廉価版)が良く知られています。
であれば、「20502‐0217」は「502‐0217」のオレンジタブ版(廉価版)になるはずです。
「502‐0217」は、67年ダブルネーム期に「501ZXX」(「501」のZIP版)からLOT番号を変更され、1970年代初めには廃止されたモデル。
1980年代初頭には「502」というモデルは無いので、復刻扱いなのかと思いきや、Zipperではなくボタンフライ。
仕様が「オレンジタブ」なのに、「レッドタブ」。
前回のしましまの501同様、80年代初頭の「532」ノックスビルでは、やりたい放題で実に愉快です。
この「20502‐0217」は結構見かけますので、イロモノ好きな貴方も探してみてはいかがでしょうか。
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