写真でみるリーバイス501レギュラー(58)/良い色落ちって何かね/2000年553工場製93米国最終501
ワタクシ史上最も穿き倒した501のご紹介です。
2000年6月553サンベニート工場製のJPラインの93米国最終501。
このブログにも何度か登場しておりますが、満を持して「写真でみる」シリーズにご登場です。
☞リーバイス501米国最終モデル刻印「553」SanBenito(サンベニート)工場祭り
2001年頃に新品で購入したW32・L32はワタクシにとってはオーバーサイズですが、当時はそんな気分だったのでしょう。
W30、31、32の3サイズの501を気分によって選択して穿いておりましたが、このW32が一番のお気に入りでした。
もちろん、日々の「選択」同様に「洗濯」もかかしておりません。
10年弱のあいだ何の気兼ねもなく穿ける普段着としての立場を与えられた501の経年による傷みには、太ももと裾のみリペアという処置を施してあります。
☞リーバイス501レギュラー(2000年製米国最終モデル)をリペア
当然ながら裾部分の再ステッチはシングルステッチを指定してお願いしてあります。
この年代の501にはめずらしく右ポケットのアーキュエイトステッチが解け、赤タブは丸まっています。
インシーム(内股から裾の縫い合わせ)のダブルステッチの前側の紺糸のみが退色していくのも90年代501の醍醐味でございます。
ところで、501の小股部のカンヌキの下側には縦に3本のステッチが入るのですが、1本だけインシームと同じ紺糸が使われているのがわかりますか。
今までの80-90年代の501を全て確認したわけではありませんが、93米国最終501はこの「紺1橙2」仕様になっていると思います。
すぐに確認できる状態の501を15本ほど見ましたが、80年代の501は3本とも橙色の「橙3」仕様です。
(唯一1985年532ノックスビル製のものが「紺1橙2」仕様でした。)
これがリーバイスのこだわりなのかどうかはわかりませんが、ワタクシ的に萌えなポイントです。
さて、93米国最終501の「色落ち」をアナタはどう思われますか?
この個体の「色落ち」は93米国最終501の生地の特徴が出ているといっていいと思います。
ワタクシは、93米国最終501の「色落ち」が好きです。
では、この93米国最終501は「良い色落ち」ですか?
マニアさんたちのいう「良い色落ち」とは、「濃淡ハッキリ」「縦落ち」に集約されるのでしょう。
ワタクシも、「濃淡ハッキリ」「縦落ち」は好きです。
でもね、「のっぺり」「むら落ち」だって同じように好きなのです。
濃紺状態の501だって、少し色が落ちかけた状態だって好きなんです。
「赤耳」(のアタリ)、「縦落ち」、「バキバキ」、「ヒゲ」、「ハチノス」、「裾チェーンステッチ」(のアタリ)...そんな固定観念の呪縛から解放されて少し自由になりませんか。
あなたにとっての「良い色落ち」は確かにあるかもしれません。
でもね、もっと「いろいろな色落ち」を楽しみませんか。
あなたにとっての「良い501」は確かにあるかもしれません。
でもね、もっと「いろいろな501」を楽しみませんか。
501は、自由や自己表現の象徴だったはずでしょう。
*詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)