写真でみるリーバイス501レギュラー(59)/あかねさす紫野行き標野行き/1982年558サンノゼ工場製501
1982年7月558サンノゼ工場製の501です。
写真では日焼けと青が誇張されて見えますが、現物はそれほどでもありません。
長い月日の畳まれた状態に、きっと窓から入り込む日差しがこの501に降り注いだのでしょう。
この時期の501のバックポケットのバータックは裏から黒色か紺色の糸で処理されます。
いわゆる「80クロカン」と言われる理由です。
558サンノゼ工場の501では、ここに紺色の糸が使用されており、これがまた良い雰囲気を醸し出します。
デニム生地の青が経年変化で薄くなっていくと黒色の糸だと悪目立ちしてきますが、紺色の糸だとデニムの青い野原と同化して目立たないのです。
紺色というよりは紫がかったこの糸の色に何とも言えない色気を感じます。
ご参考☞写真でみるリーバイス501レギュラー(22)1981年初代レギュラー501初期モデル・ブラックバータック(クロカン)・リベット裏シンプル(532工場)
そして558サンノゼ工場のもう一つの特徴が、501の前側の番人であるウオッチポケットの造形。
広い間口の上辺から左辺(外側)が内に向かって斜めに切れ込んでいく姿が何とも美しい。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)
*詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)
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