写真でみるリーバイス501レギュラー(55)/黄ばんだジーンズは嫌い・控えめの美学/2000年553工場製オレンジオーバーダイ501

何度も何度もしつこく登場する93米国最終501。

このブログの501部門の最初期に登場した個体で、少なく見積もっても10年以上は穿き続けた501です。

もちろん、長持ちさせるためには、ローテーション、こまめな洗濯、乾燥は必須です。

2000年8月553サンベニート工場製。

iPhoneSEで適当に撮ると、379TaylorTogs製501と見た目があまり変わらない。

379工場の加工技術を再評価しなければなりません。

この501は、通常のインディゴカラーの上からオレンジ色の染料で重ね染め加工したオレンジオーバーダイというバージョンだったと思われます。

色落ちしないインディゴ部分は当初のドス黒から深い紺色へと変化し、色落ちした部分は少しだけ暖色かかった白へと変化します。

もちろん、炭鉱から発掘された土っぽい色とは全く違いますが、洗濯しなかっただけの汚い黄ばみとも一線を画した色味です。

この501を穿いていた時代は、ちゃんとした洗濯機だったので、アウトシームのロック糸もほつれずにそれなりのアタリが出現しています。

なんでもかんでも裾上げに”チェーンステッチ”、”ユニオンスペシャル”と要望するのは、何中華本中華、野暮です。

インシームのダブルステッチから流れるようにして出現する、裾のシングルステッチによる斜めすぎないパッカリングこそが、90年代501の控えめの美学というものです。


☞ Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION


※このサイトでは、1980年頃から2003年米国自社工場閉鎖までの米国製Levi’s501を、下記の3つのモデルに大きく分類しています。
「80」(ハチマル)80年頃~87年頃 紙パッチのCare~文字が黒スタンプ(このサイトでは「赤耳」もこの区分です。)
「87」(ハチナナ)88年頃~93年頃 紙パッチの501の文字が赤字且つロゴタグ(87赤文字と記述することが多い。)
「93」(キューサン)94年頃~03年 紙パッチの501の文字が黒太字且つ刺繍タグ(93米国最終と記述することが多い。)


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Posted by shiba-ken