写真でみるリーバイス501レギュラー(14)1992年米国製501赤文字後期(金糸脇割)
さて、今回は紙パッチに赤の太文字で「501」とプリントされている87赤文字後期の501です。
時期でいうと、1991年頃から1993年頃まで使われている紙パッチですね。
(☆80ハチマル→84ハチヨン→87ハチナナ黒文字→87ハチナナ赤文字前期→87ハチナナ赤文字後期→93キューサン)
80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
記憶が確かなら、この赤文字の501は(前期、後期に限らず)、その品質・デニムの生地・染色・バックポケットの位置等々いろいろな理由から、米国工場閉鎖前のレギュラー501の中では一番安価で購入可能だったはずです。要は一番の不人気501ですね。
ところが、近年この時代の501も人気が出てきているようで、流通価格もだいぶ上がってきているようです。
腰回りもひざ下もタイトで、バックポケットはかなり高い位置に取り付けられているのが見てとれます。
毛羽立ちが多く、色の青さが目立ちます。
トップボタン脇の平行ステッチボタンホールは紺糸。
銅メッキリベット裏は同色の刻印なし。
バータックはオレンジ糸で、インシームはもちろんダブルステッチ。
裾はオリジナルではなく裾上げされています。L36を切らずに穿ける日本人はそうはいないでしょう。
そして相変わらず意味不明なディテールをこの501も見せてくれます。
アウトシームはもちろん脇割仕様ですが、ロック糸が金糸(オレンジ糸)ですね。
80年代の金糸脇割の多くは、532(ノックスビル)工場、653(ボールドウィンLucky Star社)工場製です。
90年代はというと、552(サンアンジェロ)工場製でいくつか見たことがあります。
やはりトップボタン裏の刻印は552。
内タグの記載は、
LOT番号「501-0000」
552 102=552テキサス州サンアンジェロ工場の1992年10月製。
JPラインですので、日本語のタグも付けられています。
長らく不人気なモデルでしたが、個人的には好きです。
というか、お気づきかも知れませんが、80年代~90年代の脇割仕様の501の全モデルとも好きなんです。
87赤文字501☟
○写真でみるリーバイス501レギュラー(57)/春は赤文字/1990年653工場製87‐501赤文字
○写真でみるリーバイス501レギュラー(54)/フワフワぴちぴちハイポジバクポケ/1992年555工場製赤文字501
○写真でみるリーバイス501レギュラー(36)「87‐501」1989年米国製赤文字501
○写真でみるリーバイス501レギュラー(26)1992年米国653工場製赤文字・白黒内タグ仕様
○写真でみるリーバイス501レギュラー(23)1991年米国製赤文字501Careスタンプ紙パッチ仕様
○写真でみるリーバイス501レギュラー(21)1988年米国製赤文字501極初期モデル・ナイロンフット釦・インシームシングル仕様
○写真でみるリーバイス501レギュラー(12)1990年米国製赤文字501前期モデル・ナイロンフットボタン仕様
*詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館☞「リーバイス501」80年代~90年代米国製レギュラー501アーカイブ
*偽物を排除せよ☞本物の「87-501」「93-501」と偽物(Fake)を見極めるポイント~紙パッチ編