写真でみるリーバイス501(復刻BIG-E・110周年記念)1995年11月555バレンシアストリート工場製
ワタクシ史上2本目の’復刻”の「501」である。
47501-0117(2003年米国554工場製)のときに”最初で最後の復刻”などと言っておきながら…前言撤回。
この写真で分かる人には分かるのでしょう。
ワタクシには90年代後半のレギュラー「501」、いわゆる93米国最終「501」にしか見えない(汗。
個人的に気になるところは股下の短さ。(そこぢゃない!)
93米国最終モデルと同じ紙パッチですが、LOT「501」のフォントが違う!
赤タブがBIG-「E」!
バックポケットのバータック(閂)が裏から黒糸!
赤耳!
タイトルに記載のとおり、この「501」は、「BIG-E復刻」「110周年501」「初期バレンシア復刻」なんて呼ばれているモノである。
1996年の「501XX」の復刻よりも前、1992年に販売されたリーバイストラウスジャパン企画のBIG-E復刻「501」。
この個体は、1995年11月555サンフランシスコ工場(バレンシアストリート工場)製。
トップボタンとフライボタンは、ヴィンテージ風に白みがかり、リベット裏はアルミ、股下のカンヌキの仕様も93米国最終「501」とは違います。
インシームもシングルステッチ仕様。
内タグ最上部の文字列に認められる「CO」の文字。
前回の記事「80sー90sリーバイス製品の内タグに表記されたアルファベット記号の秘密」を読んでいただきたい。
このアルファベットは、デニム生地を生産した会社を識別するコードである。
「C」は Cone Mills 、「CO」「CS」は Cone Mills であろうと書いた。
「CO」は Cone Mills で間違いナイ。
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リーバイス「501」にデニムを供給していた Cone Mills は、1985年にシャトル織機による幅狭セルビッジデニムの生産を終了した。
1980年頃からリーバイスはセルビッジを持たない幅広デニムを使用した「501」の販売を始める。
このセルビッジを持たない幅広デニムは、Cone Mills 社に導入されたシャトルレス織機(Sulzer社のプロジェクタイル織機)により生産されていた。
Cone Mills 社は 1992年、本記事の「501」=110周年BIG-E復刻版用に、幅狭セルビッジ デニムを再導入する。
この時に稼働されたシャトル織機は、かつての「501」のセルビッジデニムを生んだ ’DraperX-2’ ではなく、技術的にはほぼ同じ ’DraperX-3’ モデルを改造したものだそう。
それらは工場2階の木製の織室に置かれ、ホワイトオークの心意気をデニムに叩き込んだ。
(Paul T氏によるRaloh Tharpe氏へのインタビュー記事から抜粋、翻訳して転載)
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新しい資料が手元に届いたら、Cone Millsのセルビッジデニムのことをもう少し書ける日が来るかもしれません。
正直、そこまで手を伸ばしたたくはないのですが…。
*501の詳しい年代判別方法は☞80年代~90年代米国製リーバイス501レギュラーの年代判別方法
*80年代-90年代リーバイス501レギュラー逸品館(Levi’s501-made in U.S.A.- 80~90s COLLECTION)